家政婦さん、じゃがいも博士に会う
「これはね、吸血鬼界においておおいなる損失なのだ!」
今夜は夜も早いうちから変なお客がいらっしゃいまして、大変なことになっております。
まあ、私は別に大変でも何でもなくて、ちょっと客間が騒がしいところ、聞かない振りをしながら掃除してるだけなんですが、いつもながらにやる気のないこのお屋敷のご主人にして私の雇用主さんは、一方的にまくし立てられる口上に、タジタジのごようす。
「なぜ吸血鬼がジャガイモを食べることができないのか! 君も一度真剣に考えてみるべきなんだ!」
バキッと音がしました。
ああ、たぶんお客さま、興奮して客間のテーブル叩いたんだな。
で、テーブルに罅が入ってしまった、と。
ほんと、吸血鬼の怪力ってなんとかなりませんかね? 客間のテーブル、最上級のマホガニーで、名人の彫刻で仕立てたやつ。
たしかお値段一千万円したんだけどな。
修繕出せるのかな……? まあ、私の持ち物じゃないからなんだっていいけどね。
しかし、今日のお客さま、なにを熱く語ってるんでしょうね?
たしかに『吸血鬼がジャガイモを食べられないのはなぜなのか』というのはなかなか深遠な問題ではあるのですが……そう、じつのところ結構、難しい問題です。
何故食べられないのか。
当たり前のようでいて、よくよく考えると分からない。
っていうか、なぜジャガイモ……?
紹介遅れましたが、こちらは奈良県にお住まいの不動産賃貸業を営む吸血鬼氏のお宅です。
たいへんお金持ちで、土地を貸してる収入だけで余裕で生活できるため、毎晩、起きて新聞を読むほか、労働は一切、していらっしゃいません。
で、私はここで吸血鬼マニアの趣味を生かして夜間家政婦のアルバイトをしております。
本業は別にありますが如何せん薄給でしてね。マニアの本分である吸血鬼作品のさらなる収集のためにも、アルバイトによる資金調達は欠かせないわけですよ。
だいたい掃除してるだけなんですけど、時給は悪くないし。
雇用主の吸血鬼氏はやる気がなさ過ぎて面倒くさいお人柄ですが、まあまあいい職場です。
なんてったって吸血鬼ですからね、あんまりやる気出されてもね。『世界征服』とか突然言い出されて、巻き込まれたら災難ですし。
……というあたりが、本作の基本設定でした。
たしかにジャガイモは美味しいのです。
布団も丸洗いできる大型洗濯機二台と乾燥機の置かれた吸血鬼氏のお宅のユーティリティでレースのカーテンのしみ抜きをしながら、つらつら考えるわけですよ。
あ、またこんなとこに血の染み付けて……血液は落ちにくいから食べ汚しはほどほどにしてくださいとあれほど。
慌てず騒がず食器洗い用中性洗剤を染みこませつつ、心は明日の夕食に飛んでいきます。
私はしがない吸血鬼マニアで、吸血鬼じゃないので、ジャガイモは食べられます。大好きです。
肉じゃが、ジャガバタ、粉ふきいも、フライドポテト、ガレット、芋とタマネギの入ったスペイン風卵焼き、おでん……ああ、煮潰してスープもいいな……。
日本にジャガイモが伝来したのは、だいたい五百年前だったようです。
広まったのは十八世紀頃だとか。
最初は救荒作物として。
乾燥・寒冷に強く荒廃地にもよく根付き、短期間で収穫できる。
平時も種芋確保のために多少の作付けはあったでしょうが、基本は飢饉の際の非常用作物でした。
だから気候が温暖で、比較的安定して米が採れ、政治の中心が江戸に移っても御所と、経済の中心地、大坂があった近畿圏、とくに都市部ではジャガイモの伝統料理、というのはあまり見かけない。
北海道の昆布が大坂を中心に取引されていたために大坂は昆布出汁中心の食文化になったように、全国各地の年貢米は江戸と大坂に集められて取引されていたために、不作の年に高騰はしても、米が市場からなくなることのほとんどなかった大坂周辺では、ジャガイモの出番がなかったのです。
近畿の都市部でジャガイモ料理が広まったのは、明治維新以後でしょう。
そういう歴史的な事情で日本国内でも普及時期に地域差はあるとはいえ、大雑把に言ってジャガイモは比較的『最近の』食材と言って良いと思いますが、日本においてあまり歴史がない作物だとは思えないほど、現代日本の食卓に定着している食材です。
最近は私なんか、自宅の庭で栽培もしてますよ。
春作だけですし、プランター栽培ですけど、結構、ちゃんと育ちます。
さすが、救荒作物……初心者にも優しい。
取れたて新じゃがのホイル包み焼き最高ですよね!
こう、バターをふんだんに載せてね! 薄皮ごといただくわけですよ!
……それはさておき。
触らぬ神に祟りなし、なるべく面倒ごとには近寄らないように、ユーティリティに籠もって洗濯機の番をしていたのですが……
「家政婦さん、ご当主さまがちょっと来て欲しいと」
お屋敷お抱え運転手のフジキノさんに呼ばれてしまいました。
……私がお役に立てることなんかなにもないと思うんですけど。
「済まないが私は忙しい。彼女は我々のことにも詳しいから、あとは彼女と話をしておいてくれたまえ」
と、いう言葉を残してフジキノさんと出かけてしまう吸血鬼氏……今夜は来客があるからって予定は空けてたはずなのに。
……面倒くさくなって逃げたな……
「なんだね? 君は。我々がジャガイモを食せるようになるための方策を考えてくれるとでも?」
いやあ、洗濯してたとこ呼ばれただけなんで、そんなだいそれたことはできませんよ。
ちらっとテーブルを見ると、やっぱり。
見事に罅が入っている。
これは怒らせると拙いですよね……この馬鹿力で掴みかかられたくない。
「私のことは、しゃべる置物だとでも思っといてください」
吸血鬼氏のお友達、おそらくは彼も吸血鬼であろうその人は、いわゆる……ヒスパニック系っぽい外見で、すこし肌の色が濃いめでゆるくウェーブがかかった髪が艶々。髪も瞳も濃いブラウン。お歳の頃は……二十歳代なかばかな……? もちろん、実年齢は不明。
雇用主の吸血鬼氏も、三十歳手前、みたいな顔して五百年くらい生きて……じゃなくて、死に続けてるみたいだし。
野性味のあって整った顔立ち……目を惹かずにはいられないとはこういう感じだろうな。なんでこう、吸血鬼諸氏って美形が多いんでしょうね?
雇用主の吸血鬼氏も金髪碧眼、絵に描いたような美形だし。
もちろん、最近は見た目で人種とか出身を特定しようっていうのもナンセンスな話なんで、ヒスパニック系云々は、あくまでぱっと見の印象の話です。
そういえばヒスパニック系というと『スペイン語文化圏の人々』っていう意味合いが強いんで、『ラテン系』って表現した方がいいのかな?
日本語は訛りもなくお話しされてるんで、仮に国籍が日本以外にあっても、日本滞在は長いのかも知れません。関西弁のイントネーションじゃないんで、お住まいはこのあたりじゃなさそうですけど。
バーバリーのスーツで全身決めてるところ、雇用主の吸血鬼氏とおなじでお金持ちなんだろうな……まあ、それくらいは断定してよさそうな。
「単に興味があってお伺いするんですが、なんでジャガイモなんか食べたいんです?」
「ジャガイモ『なんか』とはなんだ! かつてアンデスの地で神饌(しんせん)として育まれ、いま、このときにも幾億の民の命を支える食べ物を『なんか』とは!」
……うわ、よく分からない方向に本気の人だ。
「ジャガイモの効能については異議はないんですけど、それとご自身が食べたい、というのとはまた違うような」
「人智を超えた我らにふさわしきは神の食べ物だと分からないのかね? ことに私は食品化学を研究する学究の徒として、奇跡の食べ物であるジャガイモのすべてを知る責務がある。この凡俗の民が」
ぶっちゃけ罵倒の言葉が格調高すぎて馬鹿にされてる感じがしないんですが、これかなり見下されてますね? いやいいけど。
なんかよく分かりませんが学者さんでいらっしゃるごようす。
別に食べなくても研究はできると思うな……
だいたい神饌を食べたいというなら、米・小麦・タロイモ・トウモロコシ……世界各地の主食という主食はみんなその土地で神に捧げられてますから、神饌になると思うんですけど。炭水化物に限定しなければ、タンパク質なら牛一頭とか、子羊とか。ほかにも、ワイン・日本酒・ビール・テキーラ……アルコール類もほぼ全部神饌ですよ。
……まあ、世の吸血鬼さんたち全員がそれをぜんぶ食べられたら、現在食料品待遇の人間界隈には平和が訪れそうな気がする。
「繰り返しますが私のことはしゃべる置物だと思ってください。で、かなり基本的なことをおたずねするんですが、どうして『ジャガイモが食べられない』と思うんです?」
東欧の伝承にある吸血鬼は、じつは血はあまり吸いません。
生前とおなじものを食べたり、家族の精気を吸ったり、何も食べなかったり。
物語の吸血鬼たちはいろいろです。
人間の食べるものは何でも食べられる、血は嗜好品であるって設定の吸血鬼も最近じゃたくさんいらっしゃいます。
あれこれ食べられないにしても、多少、食べられるものがある吸血鬼さんも多い。
吸血鬼が血しか吸えないという、一種、原理主義的な設定を採用している作品は過去においてもそんなに多くはないんですよね……。
まあ、そうは言ってもここのお屋敷の吸血鬼氏のお食事は血液のみですね。人間以外の動物の血もいけるみたいですけど。
雇用主の吸血鬼氏はともかく、世の吸血鬼諸氏、ひとつの設定が流行ると、おなじ設定の吸血鬼が誕生することも多く、吸血鬼はほんとうにあらゆる意味で感染性が高いんですよ。
人間を吸血鬼に変えるだけじゃなくて、同族を同じ食性に変化させる。
「例えば葡萄酒、キリストの血だって忌み嫌ってる吸血鬼諸氏もいらっしゃいますがその赤葡萄酒がお好きな方もいらっしゃいますし、ほかにもホットチョコレート、牛乳、トマトジュース、薔薇のエキス、いろいろ薬草を混ぜたヨードチンキみたいなの……『これなら口にできる』と特定のものをお好みの方は多いんで、じつはご自身がジャガイモ食可能な吸血鬼かもしれないと思ったことありません?」
「……それは……たしかに……」
自分で羅列しててびっくりですが、この『食べられるものリスト』の脈絡のなさ……でもほんとうなんですよ。全部、『これなら食べられる』って吸血鬼さん、いらっしゃいます。
しかし、もうちょっと『この系統ならいける』法則性があっても良さそうなんですけどね。
この食べられる食品がある吸血鬼カーストの最上位には、『なんでも食べられる』吸血鬼さんたちが君臨してるわけなので、脈絡がないのもむべなるかな。
「思い込みを廃するところから、研究は始まるんじゃなかったでしたっけ?」
ちょっと控えめに煽ってみたり。
「たしかに私もトマトジュースは飲める」
おっと……またなかなかマニアックな。
『トマトジュースが飲める』という設定、日本においての初出は一九六五年に藤子不二雄Ⓐ氏の発表した『怪物くん』であろうと思われます。
怪物ランドのプリンス、怪物くんと一緒に人間界にやってきた教育係のドラキュラが、生き血の代用食として飲んだのがトマトジュースだったわけです。
トマトジュースは一九二三年にアメリカで販売されたのが最初です。つまり、それ以前にはなかった飲み物なので、民間伝承の吸血鬼諸氏は絶対に飲んだことがない。
トマトジュースが誕生した二十世紀前半、当時はまだ貴族然と振る舞う吸血鬼は、大衆には目新しい怪物で、パロディ化され、設定がいろいろと付加されてくるのはもうすこし後になります。
一九三一年に公開されたユニヴァーサル映画『魔人ドラキュラ』に代表される古典的なドラキュラ像に囚われないニューウェーブ吸血鬼が、アメリカンコミックに登場するのは、一九七一年の『モービウス』から。
翻って日本では、一九三三年に愛知トマト(のちのカゴメ)がトマトジュースの製造・販売を始めました。
結局、その時点では普及には至らず、第二次世界大戦後、販売再開。学校給食にも採用され、一九六三年頃、ようやく都市圏を中心に健康飲料として本格的に普及し始めるのでした。
『怪物くん』は、当時、目新しい飲み物のトマトジュースを、子供向け漫画の登場人物のドラキュラの飲み物に採用した作品、ということになります。
ここは断定できないのですが、おそらく、吸血鬼にトマトジュースを飲ませたのは、日本どころか世界レベルで藤子不二雄Ⓐ氏かもしれない……。
なぜに極東の島国の漫画が初出だと思われる設定が、この吸血鬼さんの食事の好みと合致しているのかは不明ですが、まあ、最近はワールドワイドのグローバル展開ですから。
この吸血鬼さんが見た目通りヒスパニック系なら、もしかしたら南アメリカの古代文明を担った人々を祖先に持ってて、トマトとかジャガイモに人一倍、こだわりがあって、身体がそれを求めているのかも知れない。
南アメリカでかつてあった神饌といえば、生きた人間の心臓を剔りだして太陽神に捧げる……なんていうのも候補に挙がるんですが、この吸血鬼さんがそのことを思い出さないことを祈りたいところ。
「食品化学を研究されているなら、トマトとジャガイモが広い意味で近縁種だということはご存じのはず。同じナス科で、掛け合わせもできますし」
ナス科は南米にジャガイモとトマト、インド亜大陸にナス、ヨーロッパ大陸にはベラドンナやマンドラゴラ、日本にもハシリドコロなど、世界各地に分布していることから、起源は古く、世界がいまの大陸に分割されるまえ……二億五千年前から二億年前に地球上に存在した超大陸パンゲアの時代に生まれた植物ではないかと考えられているそうです。
世界に分布するナス科のなかでも、トマトとジャガイモは同じ大陸で進化したこともあって、かなりの近縁種。
ふたつの掛け合わせ品種は『ポマト』です。
近縁とは言え、さすがに自然交配はできなくて、薬品処理が必要みたいですけど。
あと、二兎を追う者は一兎をも得ず、あまりいい感じの作物にはならなかったみたいですけど。
「……なるほど」
そこではたと考え込んじゃうところが研究職のいいところですよ。
私だったら絶対、「前例がないし」とか「ジャガイモは飲み物じゃないし」とか言って頭から否定するところです。
「とりあえず、いまこれしかないんですけど」
バイトが終わったら食べようと思って買ってあったロッ○リアのエビ○ーガーセットに付属しているフライドポテトをそっと出し。買ってからすでに三時間は経ってるので、ちょっと、しなしなしてるけど、まあ、これはこれで美味しい……
味付けの調味料にいろいろ混じっていますが、おおまかに言ってジャガイモと塩が原材料です。
芋の種類はアメリカ産ラセット種。
水はけのいい農地のおおいアメリカの国土に適した、フライドポテトに向いた品種。マク○ナルドといい、フライドポテトと言えば、この品種がまず最初に上がってくる、有名品種です。
「
ジャガイモ食べるのになにもそこまで力まなくても、とは思うんですが、まあ、そっとしときましょう。
念ずれば通ず。
ひとつ設定が広まったらあっというまにあとの作品がそれに影響される種族……世界一、いい加減で融通の利く化け物の本領を、いまこそ発揮しましょうよ!
ぱく
「……食べられる……!」
おお、手元が震えていらっしゃる。
「これが……アンデスの峰が育んだ太陽の心臓……」
ああ、彼の中でジャガイモは心臓扱いなのか。たしかにこう、うっすら形は似ているかも知れない。アステカ文明とインカ文明がおかしな具合にブレンドされてる気配がするけど。
しかしながら太陽と黄金のアンデス、高地育ちのミステリアス・インカというより、北アメリカ中部の大平原のどっかで育ったヤンキー・カウボーイなジャガイモだと思うんですが、まあ、誤差の範囲内だな。
美味しい物を食べて感動してるさまは、だれしもなかなか胸に来るものがあるわけですが、見た目がいいと、ありがたみが増す気がするのは、私の俗物根性のなせる技というところでしょう。
美しく形の良い指を震わせながら摘まんでるのが、調理後三時間以上経過したファストフード店のフライドポテトなのは、感動に水を差すような気もするんだけど……いや、芋に貴賤はない。
でももし次の機会があれば揚げたてを提供しましょうかね。
ということで、この件はめでたしめでたしで一件落着。
ほんと、吸血鬼って
うん、自己暗示にかかりやすいタイプで良かった。
それはさておき、今日はジャガイモを買ってきました。
このへんのスーパーではあんまり見かけない品種が売られてたんで、即ゲット。
ノーザンルビー、皮だけでなく果肉もすこし赤みがあるので、ポタージュスープにすると、ちょっとピンクで可愛いのですよ。
フライドポテトにしてもいい感じ。ベーコンみたいな色味で揚がる。
アンデスで栽培されているジャガイモのなかには赤色系色素であるカロテノイドが含まれている品種があり、ノーザンルビーはアンデス起源のジャガイモの曾孫か玄孫くらいに当たる、北海道で生まれた品種です。
やたらアンデス推しだった昨日の吸血鬼さんには、こっちの方が良かったかも。
昨日、食べ損ねたので今夜こそ食べます。私だってジャガイモ好きなんですよ。
……しかしまあ、そのまえにバイトです。
いつも通りのお掃除バイトのつもりだったのですが……
「来たな、昨日のしゃべる置物!」
あ、昨日の人、まだいたんだ……
客間を通り過ぎようとしたときに捕まってしまいました。
「今夜はどんなジャガイモを食べさせてくれるのだ?」
……いえ、この芋は私が食べるつもりで……
たしかに昨日は『次の機会があれば揚げたてを提供しましょうかね』って思ったのは事実ですけど、次の機会、早すぎ!
っていうか、自分で調達しなさいよ!
その辺のレストランに入ったら、なにか食べさせてくれますって! 芋料理!
「あの……このお屋敷のご当主、人間の食べるものはお食べにならないんで、ろくな調理器具ないんです。台所は広いですけど。ですからどこか外食でも……」
「大丈夫だ。離れのフジキノ氏の住まいには一通り揃っていると聞いている。さあ、いますぐ行って心置きなくジャガイモ料理を作りたまえ! 私の知的探求は始まったばかりなのだからな!」
……さようなら、私の
おしまい
吸血鬼氏の家政婦さん 宮田秩早 @takoyakiitigo
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