あまりに瑞々しくて、泣けてしまう……

先輩への純な憧れと、十代の心の瑞々しさを、小さなタイムカプセルに詰めたような、美しい小品です。

この4000字の小箱を開けたことで、先輩の引退に号泣していた、あのころの自分の純粋さ、繊細さを思い出しました。
このお話を書いてくれたことに、思い出させてくれたことに、感謝しています。

描写も本当にお上手で、なにより綺麗……
踏み切った先で「空が青い。」なんて、体験した人にしか書けない言葉ですよね。
陸上の世界さえ垣間見させてくれる、素敵なお話です。

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