護神獣現る。そして少年と少女が奇跡を起こす。

まさに『読む怪獣映画』といったキャッチコピーに相応しい、臨場感に溢れつつ細部にまでこだわりが行き届いた良質な怪獣モノでした。
大怪獣同士のバトルとか戦車を並べて大火力でドンパチするような方向ではなく、むしろ未知の存在に対して政府や自衛隊がどう対応するか、そしてその中で主要登場人物達がどのような行動を起こすか、そこに主眼を置いたクラシックな怪獣映画の源流を感じられる作品です。
往年の怪獣映画ファンには「そうそう、こういうのが見たいんだよ」と共感し、逆に昨今の作品が好きな人でも新鮮さをもって受け入れられる内容だと思います。
5万文字とは思えないボリューム感と満足感のある作品でした。面白かったです!

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