第964話 【番外編】アマビエさん、勝ち誇る
「言ったな。言いおったな」
「な、なんだよ」
珍しくヨゲンノトリさんの方がたじろぐ。アマビエさんは面白そうに、ここ数日のことを語ってみせた。
「イタリアから泳いで……」
「そんなダイエットありかよ!?」
「痩せれば好きな物をくれると言ったのはお前だ。諦めろ」
勝ち誇るアマビエさんはヨゲンノトリさんを連れて、店の外へ出てしまった。これからヨゲンノトリさんがどうなるのか、あまり想像したくはなかった。
「ほどほどにしてくださいよお、アマビエさん」
僕は小さくなる背中に向かって声をかけたが、アマビエさんは返事をしなかった。
薬局のアマビエさん 刀綱一實 @sitina77
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます