ハンバーグは好きかい?

いきなりですが、胃袋掴まれます。
なにこれメシテロ小説かよ。はい、そうです。
いや、それだけじゃないです。

そもそもなんでこの人達毎晩一緒にご飯食べてるの?
約束したからってのはわかってる。なんで約束したの?
なんでもない日常の中で交わされる会話にそのヒントが。

徐々に距離が近づく二人。
だけど、近付くということはお互いを知るということ。
「知られたくない過去」が知られるということ。
その過去を隠すのは何の為?誰の為?
知れば知るほど更に知りたくなり、また知られたくなくなる。

そこに相手を思う気持ちがあるから。

食べるってどういうことだろう。
生きるってどういうことだろう。
愛するってどういうことだろう。

当たり前のようで当たり前じゃないことを、たまごの乗ったハンバーグが教えてくれる。

さあ、あなたも陽だまりハンバーグを味わいに行こう。

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