KAC2020の総括的SF

未知との遭遇である。言語体系の異なる宇宙人と相互理解を図る為、ヒロインは異星人と婚姻することになった。

我々SF書きは、たまにメモ帳に溜まった設定をどこかに吐き出したくなる衝動に駆られる。その殆どは科学的考察であり、この世ならざる物の描写に終始したりもするが、そういう習性なのだと理解して貰うしかない。

本作もそういう感じかと勝手に解釈して読み進めていたら、ラストにはきちんと落ちていて、なによりKAC2020のお題をそれぞれ回収しているところも、今回のお祭りの集大成として相応しい。
大変満足した!

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