この作品にほどこされた「しかけ」は、とてもとてもシンプルなものだ。
「そうだよな、その手があったよな」と、読み終わってから思う。
しかし、読者を驚かせるための単なる技巧にとどまらないものが、この作品には備わっているように思う。その「しかけ」が生み出し表現するのは、世界へのささやかだが根本的な信頼とでもいうべきものだ。
異質なものと出会い関係をつくるにあたって、いちばん大切な視点と想像力が何かということを、この「しかけ」は気づかせてくれる。
それは身近で小さな出会いにおいても、きっと同じくらい大切になる視点であり、想像力なのだ。
SF的な記述が心地良かったです。
好きな感じ。
けれども、最後は本当に驚いた。だって鳥肌立ったもん。
「えっ! そっち?」
って。
改めて、カクヨム界には、まだ拝読していないけれど素晴らしい作品を著される作家様がいるのだなあ〜、と思わされました。
現時点で私が拝読した中での、KAC2020の作品中での最高傑作です。
カクヨム内のトップクラスの実力者は、下手なプロ小説家の水準を上回っているのではないかと信じています。
(そういうことを言わない方がいい、とある人から指摘されているのですが、本気でそう思っているのだから良いじゃん! 下手なプロだと、この水準の作品に届かない人少なくないと思うのですが)
本当に素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございます🌟
ポップコーンの方が人気があるんですか? そちらも近日中に拝読させて頂きます。