概要

二月二九日、それは定義があやふやな時の狭間――ある意味黄昏刻と言える。
 黄昏珈琲という店をご存知だろうか。
 黄昏時、つまり夕刻、日が傾き、東の空が赤く染まっている時間のみ営業している珈琲店であり、ごく限られた波長が合う者にしか訪れることができないという店である。
 加えて、店を訪れることができる波長が合う者というのに、一つ実しやかに噂される話がある。
 なんでも、黄昏珈琲に入れるのは〈本来なら会える筈のない運命の相手〉との縁があるからだとか。

©︎ 2020 蟬時雨あさぎ
  • 完結済1
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  • @shigure_asagi
ゆるくたのしく執筆した作品を楽しんでいただければ幸いです〜!