『この世界にはね、365人の神さまがいて、毎日かわりばんこにサヤたちを守ってくれているんだよ』『明日はどの神さまが守ってくれるの?』『2月29日の神さまはいないの。地面の下からこわーい鬼がやってこないように、おうちの中でロウソクをつけてお祈りをしましょうね』面白い設定です。正統派ホラーです。途中から怖いですー((( ;゚Д゚)))
主人公の不安や心細さに恐怖を感じるのはもちろんながら、対抗手段(?)が相手を遠ざけるだけで根本的な解決にならないのがまた怖い。 詳細本作。
もう3月1日になった。もし1日早く読んでいたら、「薬草入りの蝋燭」を探そうと、真剣に元ネタはなんだろう?と遠野物語とか小松和彦とか、図書館に探しに行ったと思う。タイトルも、語り口も、表現されてる世界も面白い。続きを読みたいとかじゃなく、短編であっさり終わっているのも、すっきりとキリが良い。本当に元ネタがあるのかはわからないが、切り口、アイデアが秀逸。日本土着の民俗学で来た。一本取られた。これからもこういうのが読みたい。
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