帝国東征軍 組織図(略図③)

【第14章 登場人物】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758/episodes/16816927859156113930

【地図】ヴァナヘイム国 (13章修正)

https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817330651819936625

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 帝国東征軍の組織図(略図)を再修正しました。

 帝国暦384年1月初旬のものになります。


帝国東征軍の組織図を再修正してみました✍

https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817330653657498054



 略図を見直してみると、ヴァナヘイム軍総司令官・アルベルト=ミーミル大将による爪痕つめあとが、そこかしこに確認されます。


 帝国軍右翼・エイグン=ビレー中将麾下が、暑気によって分散してしまい、ヴァ軍による各個撃破を許しました。結果、右翼崩壊に至り、レディ・アトロンが戦死したイエロヴェリル平原の戦い。


【イメージ図】イエロヴェリル平原の戦いを作りました🗺

https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817139554877358639



 夜襲を仕掛けたブランチ父子が、ミーミルによって逆手に取られ、同士討ちにいざなわれたエレン郊外の戦い。


【11-7】夜襲 ④ 終結

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758/episodes/16817330647632482834



 陣立て合戦に後れをとったルーカー中将(キンピカ)が、中央突破背面攻勢を許し、谷底へ突き落とされたケニング峠の戦い。


【12-14】ケニング峠の戦い 6

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 城下の街ごと焼き払われ、十字砲火地点の北門に、コナン=モアナ准将麾下が飛び込んでしまった、ドリス城塞の戦い。


【13-48】消し炭 《第13章終》

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758/episodes/16817330652693637302



 このように、並々ならぬ被害を受けた帝国軍ですが、後方は東都・ダンダアクから、次々と送り込まれていく人的・物的補充に、陣容の立て直しは進んでいきます。


 ブレギアが、国主の病没を機に騎翔隊を引き揚げたことで、帝国側は道中の輸送妨害を受けなくなったことも、そうした流れを加速させました。


【12-27】正義の弾丸

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758/episodes/16816700428118950770



 そこで焦りを覚え始めたのが、左翼を統べるリーアム=ブレゴン中将です。


 四将軍年長の彼は、同じく四将軍かつ対立陣営たるエイグン=ビレー中将麾下・壊滅した右翼各隊への支配を強めようと、水面下で人事・編成に手を伸ばしていました。


 ところが、ここに来て右翼各隊の立て直しが急速に進んでおり、このままでは、ブレゴン中将の内部工作はご破算を余儀なくされます。


 今回、谷底から飛び出したミーミル麾下へ、ネフタン少将麾下を差し向けるという無理筋むりすじも、ブレゴン中将の焦りから生じたものでした。






【作者からのお願い】

この先も「航跡」は続いていきます。


登場人物たちの組織における現在位置を確認いただけますと、この先を読み進めていくのに、分かりやすいと思います。


今回の組織図を活用いただける方、ぜひこちらからフォロー🔖や⭐️評価をお願いいたします

👉👉👉https://kakuyomu.jp/works/1177354054894256758


ブレゴン中将たちの乗った船の推進力となりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます🚢



【予 告】

次回、「虎穴へ 下」お楽しみに。


「馬鹿な、誰がそのような作戦を立てた」

先任参謀・セラ=レイス中佐は、苛立ちを隠さずに、副長に問いただす。


「左翼第1軍司令・ブレゴン中将が御許可を出されたとか」

副長・キイルタ=トラフ中尉は、事実だけを静かに返答した。


「すぐに、引き揚げるよう伝騎を出します」

参謀・アシイン=ゴウラが巨体をひるがえす。


部下の申し出に、先任参謀はあおい目を細めはしたものの、反対を口にはしなかった。

「相手はやっこさんだ……おそらくは」

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