蹴飛ばされ

 『石ころ』を読んだ。
 路傍の石という言葉がある。本作の主人公はまさにそのものであり、その本人が石ころを蹴りながら帰る場面はまことに逆説的で面白い。
 路傍の石は路傍の石から外れてはならないのだろうか。そんな気持ちにさせられる一作だった。

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