この作品は麻薬である。
- ★★★ Excellent!!!
あらすじを読んだだけで、吸い込まれた。
僕も、アマチュアではあるが、作家の1人だ。そして、自分の文章に自信がある。しかし、この作品に出会った時、筆を折ろうかと思った。これが才能か……悔しい。悔しくて嫌いになりそうなのに、ページを捲る手が止まらない。
この作品は麻薬である。
ネタバレにならないように、内容に触れると、4人の私立高校に通う登場人物の群像劇なのだが、ホラー小説の様に狂ってて、少女漫画の様に甘ったるい。
それぞれの登場人物の気持ちに、感情移入しながら、吐きそうなくらいに嫌悪感を覚える。
読み終えた後にあるのは、ソーダの様に爽やかな読了感と、汚水を啜ったかの様な、胸焼け。
中途半端な気持ちで、読み始めると、時間と精神を奪われる。
もう一度言う。
この作品は麻薬である。