アサルトヴァンプ ーAssault Vampー

ＡＡ(アフターアポカリプス)６７２年――
　魔法の域に至り、異形すら従えた文明は滅ぼされ、全ては神話の中。ただ一つ失われなかった最強の兵器、吸血鬼を除いては。
　棺を運び、血液を銃弾に込めて鬼を操る棺守(ひつぎもり)は、戦略兵器として国家に利用され、あるいはその力を用い暴虐の限りを尽くしていた。
　その秩序を正す、最強の棺守DZ・５‐５‐５‐５(ディーズィー・テトラクイント)。若干１５の少女。彼女の運ぶ棺に入るのは、最後の理性持つ鬼であるAR・９＼(アール・ナインエッジ)。
　かつて絶頂の人類を打ち滅ぼした無敵の吸血鬼のはずのアールは、しかし想像を絶する怠け者で！？

　これは、伝説を受け継ぐ少女と神話たる魔王の、偉大なる旅路の物語。