心優しき王女、奇跡の林檎を巡る試練

十七歳の少女ラピスは、国民の生活を思う心優しい王女。
国王の病を治すべく、たった一人の従者クエルクスと、奇跡の果実を求めて旅立つが……。

王族という立場ではなく一家族としての思いを大切にする父子、その関係がきちんと描かれているので、「どこかの国のお姫様の物語」という枠を超え、設定がぐっと身近に感じられます。

父親を救いたい、それは国民を守るということ。
それをよく理解して、ラピスはあくまで一人の王女付き下女として振舞います。

そんな彼女に絶妙な距離感と愛情を抱きつつ守っていくクエルクスとの仲が微笑ましく、そして頼もしい。
物語の中に登場する「星読み」という独特の仕組みも、世界が神秘で包まれており、どこかに奇跡の果実があるのだと信じさせてくれます。

果たしてラピスは楽園の果実を手にし、無事に帰還できるのか。
そのとき、クエルクスとの仲はどうなっているのか。

この先の展開が楽しみです。
執筆頑張ってください!^-^

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