トレインスポッティングを彷彿させるジャンクで爛れた日常の事件

読み始めてすぐに映画の『トレインスポッティング』を思い出しました。爛れて朽ちた日常のいさかい。ドラッグを取った、取られたというやりとりの後で、意外な事実が明らかになる。

雰囲気もよく、オチもきれいでおもしろかったです。ただ、欲を言うと状況説明に字数をとられてしまって、人物描写が少し物足りなくなってしまった感があります。フライとの関係が象徴的に伝わってくるものがあるともっと盛り上がったかもしれません。

素敵な作品をありがとうございました。