『そうやって戦っていこう』と、僕は言った

少女にのみ戦闘が可能な戦場においてペアとなった二人。
少女というには随分荒っぽいやり取りが繰り返されますが、切れ味抜群の会話が作品世界に爽快感を与えていて好きでした。

二人での最後の戦闘シーンには力強さがあり、作中で一番二人の心が近付いたシーンのように感じました。それでもただの「分かり合える戦友」として収束しない二人の関係性と、その中で揺れ動く主人公の心情が、この作品の一番の魅力のように思えました。

最後に明かされる、少女の戦う理由と、主人公の決意。時間を経ても変わらず、戦っていくことを決めた彼女たちの強さがとても印象的でした。

SF的世界設定と「戦う少女たち」に心惹かれる方にはぜひ読…続きを読む

断鬼乙女《シャッターヴァルキリー》←好き

普通にカップリングの好みの話をしますけど、ワタクシこういう二人組に滅法弱いんですの。冷静沈着な女と、勢いで突っ走る強い女。あれ、これクールな方が情が厚いじゃん……と思わせといていやいやそうじゃない、事態はそんな単純とは限りませんぜ旦那、と来られた日にはもうアナタ、酒が進みますこと間違い無しでしてよ。

お互いを何やかんや認め合い、悪友的に戦場を駆け抜けた二人。これからの人生に幸あれ、ですわ。

気の会わないままコンビとなって戦場を駆けた二人の少女。
後方担当のだった少女が見続けたもう一人の少女の姿。
そして10年の後、少女に戻ったかのようなラストが印象的。