少女にのみ戦闘が可能な戦場においてペアとなった二人。
少女というには随分荒っぽいやり取りが繰り返されますが、切れ味抜群の会話が作品世界に爽快感を与えていて好きでした。
二人での最後の戦闘シーンには力強さがあり、作中で一番二人の心が近付いたシーンのように感じました。それでもただの「分かり合える戦友」として収束しない二人の関係性と、その中で揺れ動く主人公の心情が、この作品の一番の魅力のように思えました。
最後に明かされる、少女の戦う理由と、主人公の決意。時間を経ても変わらず、戦っていくことを決めた彼女たちの強さがとても印象的でした。
SF的世界設定と「戦う少女たち」に心惹かれる方にはぜひ読んでほしいです。