王道というものは歯車が噛み合ってガシャンと廻るようなもので、綺麗に回ればそれだけで大きな歯車が回ります。荒いところもあって違和感を覚えても、まあそれはそれで些末なことなのです。単純に喩えて言えば少年漫画的なノリの読み切り作品で、一波乱あって盛り上げて、ちょっと後日談という形はそれだけできれいな形をしています。欲を言えば戦闘描写をもっととか、心理、情景描写をもっととか思いますけれど、軽く手軽に読むにはちょうどいいバランスじゃないでしょうか。深く考えずにかる~く和風現代ファンタジーを読みたければ、おすすめですよ。
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