花を嫌う?ほとんどの方は、お花好きだと思います。可憐で綺麗で、良い匂いだったり。一生懸命咲いてて癒されたり元気貰ったり。でも、あなたがこの作品の主人公だったら?お花を好きでいれますか?私は、どんなにお花が好きでも嫌ってしまうでしょう。何よりも愛しく何よりも大事で嫌になります。心臓をぎゅっと捕まれました。そして、読み終わり現実に戻ると大切な人が脳裏に浮かぶ素敵な作品でした。
読み専です。
悲しいときがある。泣きたいときがある。前を向けないときがある。とても飲み込めない現実がある。ずっと明けない夜に怯えることがある。『一般的』な応援歌は、気持ちを正して涙を拭いて前を…続きを読む
はなびらでも花びらでも花弁《かべん》でもなく、花弁《はなびら》と振られている。漢字の端正で硬いイメージの奥に、はなびらの柔らかさが覗く。主人公は花が嫌いだ。それがなぜなのか、現実の出来事に重ねて…続きを読む
例えばだれかを愛しいと思ったとき、たくさんの言葉を費やしてその人を称賛するという方法もある。シェイクスピアみたいに。あれはあれでよかった。いやむしろスタンダードである。なにせ大先生だから。だが…続きを読む
正直、既視感がないと言ったら嘘になる。確かどこかで似た話を読んだ。それでも、心が打たれてしまうのは何故だろう。胸をスーとすり抜ける風の正体は何だろう。典型的で目新しさがないのに、どうして、目…続きを読む
もっと見る