人を莫迦すのは狐。人を助けるのも狐。七変化の狐の一面。

何とも不思議な作品。だから、レビュータイトルを考え惓ねてしまう。

と言うのも、何処に焦点を当てたものやら、少し戸惑ってしまう。支離滅裂ってわけじゃなく、良い話が混線している感じ。

作品中に出てくる昔話も、文字数的には少ないが、一つの作品として成立する。私は同じ内容を寡聞にして聞かない。オリジナリティを感じる。

老婆と孫の温かい交流、女の子同士の複雑な交感。どれも深掘りすれば、ちょっとした短編になりそう。

一読の価値が有るが、星2つとした理由は、短編にはMAX2つが信条だからです。