武侠小説は滅びず

スピーディな展開と豊富なアクションに彩られた娯楽小説。

私は武侠小説がとても好きで、金庸はかなり読んだほうに入ると思います。なのでこの作品も大好きです。

ただ日本であまりメジャーなジャンルではないので、これをやるとすれば、中華後宮だろうか? という話は以前からネットで出していました。そして古月さんに「はよう中華後宮武侠伝を書きましょう。書かないと俺が書きますよ」とあいかわらず無礼な発言をのたまっていたところ「うーん勉強が必要ですね」と言う返事だったので、むう、これは遠回しなお断りかなと思っていたのですが。

わずか1か月後に開始しましたね(笑)

そして内容は期待通り。流螢と徐恵という二人の関係を通じて艱難辛苦を武術で突破していく話なのですが、一貫性のあるキャラクター、多々ある伏線の回収、史実の反映もあり、かなり読みごたえがあります。

といってもとりあえずチャンバラがチャンバラで女の子が女の子ですから、まずはそれを楽しみましょう。この手の作品にしては多少複雑ではありますが、読んでりゃ追いつけます。

実はこの作品、途中で一時期中断していたのですが、そこで読むのやめるともったいないですよ(自戒)。ラストとか結構ニヨニヨできるからみんな最後まで読んだほうがいいよ。むしろ何度も読み込んでググりまくって古月さん作品のマニアになりましょう。沼へ落ちとけ。

なんにせよ、とてもありがとうございました。

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