悲しみも、喜びも

 喜劇や喜劇に案内する職業が一般的なものとなっている不思議な世界感ですが、自然に物語に馴染んでいます。
 喜びとはなんなんだろう? 悲しみとはなんなんだろう? そのどちらも人によって感じ方は千差万別で、自分の感情は自分にしか決められない。
 当たり前のことですが、その当たり前が渾然一体となる不思議な読後感が面白かったです。