私は、自分の思考に耐え得るだけの思考能力を持たなかった。 自尊心すらも、とうの昔に失くしていたのだ。
心が壊れていく描写が、恐ろしいほどに美しいです。第三者としてその様子を読んでいるだけだった筈なのに、その闇にスッと引き込まれ、そして最後にスッと現実に戻されました。壊したくなる心の動きと、身を守…続きを読む
まさに「死と狂気はあらゆるものを魅惑的にする」を体現した描写でそそられました。空想と現実の境界線は常にせめぎあっていて、ODや軽い自傷から始まって、じょじょにかつて空想だったことが現実を侵食してゆ…続きを読む
描写力に思わず唸ってしまう、そんな作品だ。心情描写がとても好きだ。抽象的な表現と直接的な表現のバランスと混ざり方が絶妙だ。「気持ちいい」というそのまま心情を表す言葉を使う。例えば、と例示を…続きを読む
これは私のことじゃあないか!!読んだ瞬間、顔が赤くなるのを感じた。目の前で繰り返される、空想自傷。こんな完璧なまでに自分自身が考えたことが文章化されて、他人の本棚に眠っているだなんてこと…続きを読む
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