人の善意は、その悪意を上回る。ほんの少しのきっかけで。

舞台は魔王が退けられてから一万年後の世界。
その世界は、当然のように当時の苦難は忘れ去られ、信仰は地に落ちていた。
そんな世の中で、第百四十六代教皇として弱冠十五歳の少女が任命される。
そして、少女は旅に出る。

信仰を失った世界が、再び魔族の脅威にさらされないように。その純真な心で。

共に旅するのは少女の形をしたゴーレム。失われた技術の結晶。そして彼女は心を持っていた。

純真な少女と本来心を持たないはずの機械。

どうして、どうなったのかわかりません。ただ、この物語は壮大な物語の一端に過ぎないのでしょう。

これからか、これまでか。
二人の旅はいずれ語られることでしょう。我々はそれを楽しみにしておくほうがいいのかもしれません。

ただ、その前にこの物語をお楽しみください。

心が紡ぐ物語を。