ただ怖いだけではない、多色刷りの味のある怖い話です。

ただただ怖い話なら私は読めないのです。怖いの苦手なので。
でも、こちらのお話は、怖い怖いと言いながらつい覗いてしまうのです。

なんででしょう?

怖いのに、懐かしい。怖いのに、あったかい。怖くて、不可思議……。
一色では染まりきらない、なんともいえない味のある色合いの話が並んでいるからです。
それは多分、異形のものや得体のしれないものにも、どことなくユーモラスで優しい眼差しを注がれる、作者様のお人柄によるものかと思います。

この夏、怖い話をお探しなら、一味違ったこちらの話はいかがでしょう。
怖い話が苦手な方でも大丈夫、実は泣ける話も隠されたりしてますよ。
もちろん夏以外の季節にもおすすめします。