打算と計略から生まれたものは

綿密に練られたディストピアの世界✕臨場感溢れる描写=一気読みするしかない!

意思も気も強い、現実的で賢い主人公の視点で描かれる本作品。非常に読みやすいです。情報の出し方が上手なのかスンと頭に入ってきました。彼女を取り巻く世界は非情で混沌としていますが、「主人公が母親になるまでの物語」なのだと個人的に思っています。
主人公にとっての幸せとは何なのか、というテーマも多分に含まれていると思いますが。

本作品と似た世界観を持つディストピア小説の金字塔に『侍女の物語』があります。そちらを読んだ方ならより一層楽しめそうだと思いました。

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