ぶくぶくと、海の底に沈んでいく。

 主人公はある日、テトラポッドの上で海を見つめる少女に出会う。主人公は少女を遊びに誘うが、結局浜辺で海を見ていた。名前も聞きそびれた少女と再び会う約束をして、主人公は少女と別れた。
 そんな日の夢か幻かの中で、主人公は海に沈む体感を得る。そしてその海の底では、彼女が待っていた。彼女は自分の名前を見つけて、捕まえられれば、主人公は失ったものを取り戻すことが出来るという。ここから主人公の、失われたものを探す幻想的な旅が始まる。
 度重なる暗転と幻想の中で、主人公は大学生になっていた。主人公は講義室で彼女の名前を聞く。そして突然の告白。
 果たして、主人公は彼女と再び会うことは出来るのか。
 海の底で、彼女を見つけられるのか。
 幻想的な世界観の中で、忘れられない日々が始まる。

 是非、御一読下さい。

その他のおすすめレビュー

夷也荊さんの他のおすすめレビュー1,202