目まぐるしく遷り変わる場面場面に鍵が散りばめられ、最後に一つになるために話は動いていく。二人が辿り着いた場所は、どんな幻想よりも儚く、美しく、そして切ない。また時間を置いてから、再度読みたい作品です。
双極性障害、発達障害と付き合いながら日々精進しています。書いている作品は短編主体ですが長編もいくつか書いています。心温まる作品を書きたいです。 作品によっては…
現実が港で幻想が船か。あるいはその逆か。 主人公の心境は、船出を待つ乗客のようでもあり船出を決める船長のようでもある。 丸い粒々の泡が海中を騒がす度に、出港した船はあおられ揺れる。船は海面を往…続きを読む
幻想的余韻が残る物語でした。好きという気持ち。海と水、幻のような欠片を散りばめた、ゆらゆらと揺れる物語。人の感情とは、本来はこういうものなのかもしれない。どれが偽物で、どれが本物なのか。…続きを読む
海洋信仰、というものがある。人は食べ物を恵んでくれる自然を人に置き換えたある種の擬人化のようなものだ。しかしそれ以外の形で神を見るとしたら?人は神を見る際には何かしら極限的な状況にあるのだと…続きを読む
それは現実なのか、幻なのか。シーンの欠片が現れては消える物語。蒼いモザイク画のような世界に迷い混み、読者はいつの間にか求め合う二人の想いにシンクロしていく。想いに素直に生きた波来と海音。二人…続きを読む
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