第8話下校途中を襲う
「いつから私の事が好きだったの?」
「最初からだよ、合格発表のとき、僕を見ていたのを知っていたし、その後も教室で僕の事をずっと見ていたのを知っていたよ」
「そうか、そうだったのか。これから、村松君のことを哲男って呼んでいい?」
「僕も、小夜子って呼ぶよ」
二人は教室に帰った。でも、小夜子が話しかけても、哲男はあまり返事をしない。みんなに二人の仲を隠そうとしているみたいだった。
哲男は、気が小さいので、積極的に話しかけて来ない。小夜子が待っているのに、いつも知らん顔をする。それが、もどかしい。どうしようかと考えた。哲男の下校途中を襲うことにした。
哲男が下校した、小夜子はすぐ後に下校した。途中で追いついた。
「一緒に帰ろうよ」
「ダメだよ、誰かに見られたらどうするんだよ」
「何、気の小さいこと言ってるのよ、堂々としていればいいのよ」
それから二人は、毎日二人で帰るようになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます