概要
「なあ。お前も地球を侵略しに来たのか?」 「クゥワ!」
両親が亡くなって、三年。
大学にも進学せず、家に引きこもって絵を描き、まともな食事もしない。
そんな彼は、ある日道端で死にかけたペンギンを拾う。傍若無人に振る舞う、傲慢すぎる同居人ならぬ皇帝ヤクザペンギン。
しかしこのペンギンとの出会いは、彼を少しずつ変えていきーー……?
カクヨムコン短編中間突破作品。
大学にも進学せず、家に引きこもって絵を描き、まともな食事もしない。
そんな彼は、ある日道端で死にかけたペンギンを拾う。傍若無人に振る舞う、傲慢すぎる同居人ならぬ皇帝ヤクザペンギン。
しかしこのペンギンとの出会いは、彼を少しずつ変えていきーー……?
カクヨムコン短編中間突破作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夏が、空に、泳いで
ペンギン。
テレビ画面の中に列を成して、よちよち歩いている。
白黒のツートン。
手ともヒレともとれるものを一対揺らして、同じ動きをする社会的動物のように順番に氷の大地から飛び込む姿が―――すぐ目の前に落ちていたら、どうします?
朝早かったら、無視して会社に向かう。
夜に出会ったらたぶん怖い。
休みの日だったら警察に連絡してやるくらいはするかも。
ゴミの日の朝はカラスがつついていそう。
でも売れない画家は、拾って持ち帰りました。
画家とペンギンの共同生活はどこか夢のようで、現実と童話の不確かな狭間にあって、微笑ましくも不思議な空気を持っています。
どこまでが本当で、どこまでが夢なのか?…続きを読む