第19話 あとがき

──観測情報から。

憶測が飛び交っているが、ニビルと思われる天体は確認されていない。2012年にNASAの赤外線観測衛星、IRASの観測でオリオン座の方向に巨大な天体を発見したとワシントン・ポスト誌が報じた。NASAもこの発見を受け、冥王星の外側に未知なる惑星が存在する可能性があると発表した。


2016年に、シミュレーションによって、太陽から約700 AU離れた位置に未知の惑星、プラネット・ナインが存在する可能性が示唆された。プラネット・ナインの近日点の距離 (200 AU) とニビルの軌道長半径の距離 (235 AU) が似ており、推定される大きさも似ているため、プラネット・ナインはニビルと同一の天体である可能性もあると言われる。


 ニビルの存在が指摘されたのは1982年で、木星、海王星、冥王星の軌道にズレが生じていることを発見、これらの惑星に影響を与えているのは冥王星の外側に軌道を持つ天体である、と米海軍天文台のロバート・ハリントン博士が主張した。


ニビルらしき不可思議な天体が各地で撮影されているが、NASAはその存在を認めていない。NASAはニビルに関する情報を掴んでいるが、公表できない理由があるのだろうと考えている。


1999年に、ルイジアナ大学のジョン・マティスが提唱した仮説上の天体で、太陽の未発見伴星ネメシスの提唱者のダニエル・ホイットモアも、この学説を支持して予測を立てていた。長周期彗星の軌道を計算、太陽から2兆2440億kmぐらいのところに、木星もしくはそれ以上の質量の天体が、180万年ほどの周期で太陽を周回していると予測された。


太陽のそばに、もう一つ、小さな太陽のような天体が浮かんでいる。月は別の場所に浮かんでいるから、月ではない。この動画を撮影したのは、メリッサ・ホフマンという米国女性で、フロリダ州の橋「サニベル・コーズウェイ」での映像。 友人と2人でこの謎の天体を目撃したという。


──地球を捨てたアナンヌキ 

シュメール文明が滅亡したあと、アナンヌキはどこへ行ってしまったのだろう。

記録された資料は何もない。ゼカリア・シッチンの試算によれば、紀元前4000年から紀元前3800年が(ニヒルの接近期であった)。この間に(偉大なるアナンヌキ評議会が開催され、その決定に従ってシュメールの人類に文明があたえられた。

シュメール文明は紀元前90年から紀元前200年までということになるが、

この期間にアナンヌキが地球で活動したことを示す確かな資料は存在しないという。歴史書には、紀元前四世紀のアレクサンダー大王の遠征までは、神々と人類がともに戦ったという戦争があるが、以後は人類の戦争にすぎない。


シュメール文明の滅亡後も人類はアナンヌキの守護のもとに戦い、アナンヌキも人類を利用して戦ったのかもしれないが、この期間には。エゼキエルやエレミアなどの預言者や、東洋では釈迦や孔子や老子などの賢人が出たことが、注目すべき事実であると言われる。


エンリルとエンキの地球支配権をめぐる争いが核戦争にまで起こし、シュメール文明を目潰させた。アナンヌキとっては、大いに反省すべき結末であったろう。

地球が植民惑星である限り抗争は終わらない。このような発想から地球を人類の保護区にすることが決定され、地球に手出しすることが禁止された。

地球保護区を設定した後、アナンヌキは惑星ニビルを後に、別の宇宙圏に帰ってしまった。


ゼカリア・シッチンによれば、アナンヌキは人類の保護区を設定し、保護区を監視するために、火星に地球監視センターを起き、バイオロボットを配置した。地球で目撃される宇宙人(グレイ)はアナンヌキが作ったバイオロボットだと言われる。アナンヌキは姿をみせないが光になってニビルの上空にいるらしい。人間が殺戮などをやめれば姿を見せる日が来るのかもしれない。

人類が再生しながら弱点を改善して向上することが望まれるというのです。


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妖星ニビル tokuyasukn @tokuyasukn

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