これがプロか…。

この作者の頭の中にはどれほどの人物が住み着いているのだろう。そう思わずにはいられなかった。

物語の始まりは読者を絶望へと突き落とした。転生、心が躍るワードかと思いきや生まれ変わった先は人ではなく何やら訳の分からない異常生命体。

物語は進行していくにつれ、読者は主人公の性格が異常なほど破綻していることに気が付いていく。それを徐々に読者へ浸透させていく手法も巧妙だ。他者視点を絶妙に使い分け、主人公の異常性を露出させていく。

伏線を伏線と感じさせない高度かつ自然な布石。また、心情描写も秀逸で”異世界”をテーマに置きつつここまで掘り下げることが出来るのか、と感嘆したものだ。

私は未だ現在公開されているすべての話を追えていない。
ただ、自分の中で溢れ、零れ落ちてしまったものの記録としてここに残す。

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