第5話

「おまえさ、なんで勉強しないのさ。」


「勉強しないといい会社に入れないぞ。」


「勉強しとけばいいんだよ。」


そんな言葉が俺に響いてくる


「じゃあ勉強する明確な人生の意味を教えてくれよ。」


「勉強しても悪い会社に入っている人がいるけどそれどうなの。」


「なぜ勉強にそこまで熱心にならなければならないのか、学ぶと言う点において一般的な常識とどちらが社会において優先されるのか教えてくれ。」


思い出すクラスメイトに行っていた行為だ。


「おまえは病気なんだよ精神科に行けよ。」


「なんだその細目、瞼の筋肉が軟弱なんじゃない病気かもよ。」


「なんだよその肌きちんと洗ってんの?」


思い出す彼をいじめていたことを


「病気だと思うなら君達も病気だよ。世間様に刃向かう病気さ。そっちこそ精神科に行けよ。」


「生まれつきで視力2ですが?それで病人扱いとはね。お前の親の顔が見てみたいわ。」


「洗ってるさ毎日ね。遺伝子にまで文句つけるようなら今すぐに出てけよ。」


そう彼はわざわざ目の敵にするようなことを言っていた。だからわざと煽っていた。そして凶暴だという噂を流した。


「そう、君達はありもしない噂を流したね。確かに怒ると怒鳴るけど理由を明確にしていない。故に先生すら怒鳴ったことという意識しか認識していなかった。けれども怒る理由は真っ当なものだった。手を出す理由もね。そして勉強における社会的要素が存在しないことも証明されている。さらに言うと君達は病気に対して差別意識がとても多いから平等に扱うとしない特別扱いばかり自閉症患者がなぜ病院に行きたがらないか。それは差別意識が生まれるからだ。薬で治療はそれに対する逃げにしか思えない。僕はそんなものなし過ごしたから君達の反感を買った。仕方ないではない。あたかも社会不適合者かのようにネットでそんなことを書いているね。正しそうに見えて根本は正しくない。君は賢者かもしれない。でもソクラテスではなかった。」


ソクラテスの意味とは問うことにある。そう自分を常に正しいと考えてきた過程を見ずに結果だけを見続け問うことを忘れた賢者でしかない。


「だから君に教えてあげるよ。勉強では絶対手に入らないモノを手に入れたいじめられた人の本質をね。」


彼は夢の中で高らかに笑っていた。そう悪魔の如く。


俺は精神が蝕まれ脳にまで達して脳死した。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

42731円口座に振り込まれたら貴方はどうする? スライム道 @pemupemus

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ