終末には海を見に行きませんか

現代とは少し違う様子の世界で、ひとりの少年が海を訪れます。そこには、まるで魚のように生き生きと泳ぐ一人の少女が――。

どこか諦観すら感じる静かな筆致で、少年と少女のひと夏の出会いを描いたお話です。太陽の煌めく海岸で、少しずつ明かされる2人の境遇と、そして、想いとは。

近未来物のSFがお好きな方、抑圧を感じている少年少女のボーイミーツガールがお好きな方、是非ご一読を。醒めているようで、熱いお話なのです。

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