私と羊さん



目を開けるとそこは真っ白。

消毒液の臭いがした。

体が痛い。







思い出した。私、車に轢かれたんだ。

会社が酷くて…厭になって…




そうだ、羊さん。

私が昔書いた落書きのヒーローだ。

助けてくれたんだ…。




また、会いたいな。

『困った時は私を思い出せ。

雲の全てが私のもふもふ。

何時だって駆け付けよう。

君の、力になろう。』








決めた!やり直そう。














その後?

彼女はやり直して幸せになったさ。

何で知ってるかって?


「『私のもふもふ羊さん』百万部達成おめでとう御座います結子先生!」

「ありがとう下野君。ありがとう。私のもふもふ羊さん。」

絵本の中から彼女の幸せそうな顔を見ているからさ。

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私のもふもふ羊さん 黒銘菓短編集34弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika

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