概要
ママが支配者でパパは奴隷、私はろうやの中で辛うじて息をする。
物理的な暴力はないが支配を続けるママ、無能者のようにそれに追従するだけのパパ。真里はその中でついにこころに、なまくらな、しかし深刻な傷を負う。それをどうするか、の話。
私を見付けて頂き、読んで頂き、ありがとうございます。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ママの牢屋の中で子どもは本当の心がわからなくなってゆく
自分の考えを押しつけて、子どもを理想の「いい子」にしようとするママ。
ママの顔色をうかがい、子どもの悲しみ、苦しみには無頓着なパパ。
六歳の女の子は、己の生殺与奪の権を握る親の前で、本心を口にすることも許されず、「いい子」という牢獄に囚われてしまっています。
暴力を奮うわけでなくとも、罵詈雑言を浴びせるわけではなくとも、それは「虐待」に他なりません。
「どうやっても大人には勝てないから理不尽も飲みこむしかない」「心と裏腹のことを言ってでも相手の機嫌を取る」
自分も子どもの頃は、こんな苦しい思いをした記憶がよみがえりました。もちろん大人の方も、子どもの私に手を焼かされたことも多々あったでしょ…続きを読む