これは万人受けするタイプのストーリーだと思いますので、是非読んでみて頂きたいなあ。かわいくて切なくて、全編を包むのは「優しさ」です。
最初の語りから人間ではなさそうなのは、わかったけれど。ようこちゃん、かわい〜い♡おうち連れて帰りた〜い♪でも、連れて帰ったら、手に余りそうでもある。ヤバい。海斗君とようこちゃんとの物語。切ないね。二人は一緒になるのかと思ったけれど★可愛い語り口で紡がれる不思議なお話。切ないけれど、悲壮感はありません。小さなお子様から、大きな大人の皆様まで、誰もが楽しめると思います。カクヨム界には、まだ見ぬすんごい才能がいるなあと改めて思わされました。とにかく、素晴らしい作品🌟お見事です💘
それはまるで絵本のようでもあり、それはまるでお伽噺のようでもあり。徹底して「」を排除した表現方法。語り手は?この不思議な物語を子供と一緒に覗いてみませんか?きっと素敵な世界を見る事が出来ると思いますよ。
短編というのは、短い文章でどれだけ読む人に伝えられるか、という難しさがあります。冗長になってはいけないし、短すぎても足りなくなる。このお話は、その辺りの塩梅が素晴らしい。海で出会った陽子と海斗。語り部は陽子ですが、この子実は……。優しく少し不思議な語り口で紡がれるこの物語を、ぜひ体験してみて下さい。絶対に損はさせませんから!
舞台は和歌山県田辺市。山側では熊野古道で有名なこの街ですが、海側も物語で溢れています。ヒロインの陽子は水木しげるも描いたことがある和歌山のとある妖怪。だからと言っておどろおどろしくもなく、彼女の一人称でとても可愛らしくファンタジックに描かれていました。男の子の海斗との交流もロマンチックで、まさに現代のおとぎ話。このまま和歌山の妖怪伝承として後世に伝わって欲しいと思うような作品でした。
とても可愛らしい文章で語られる、若い男女のラブストーリー。冒頭から強烈なジャブを読者に放ち、徐々に明かされる世界観に釘付けにされます。海と陸の境目はどこにでもありますが、二つの世界の境界線は、国境よりもはっきりとした物なのかも知れません。おとぎ話のようなラブストーリーを、ご堪能あれ。
陽子、のなかで一番「よーこ」という表記が似合う主人公。童話のような不思議な世界観の作品に、きっと引き込まれます。気がついたらもう一度読みたくなる、そんな素敵な物語です。