「様々な世界」と「様々な時間軸」が入り乱れる「超大作SF」

 いや、この話は本当にすごいですよ。こんなに長編でヤヤコシイ設定なのに矛盾が一切ない「奇跡」の物語なんです。

 フルダイブ型のゲームに閉じ込められて、デスゲームを強いられるというテンプレだと思って読み始めたんですが、それだけで終わらないのがこの物語の凄いところ。

 ゲームの中での出来事どころか、現実の世界でも出来事が進行し、世界が入り乱れるどころか、現在と過去という時間軸まで入り乱れる癖に「整合」がとれているという「奇跡」がこの作品の凄さです。

 私は150話近くまでしか読んでいませんが、いや、ふつう「長編」でここまでくると「物語」に矛盾がでそうなものなんですが、この物語「矛盾」が「一切」ないんですよ。ここまでやるには「プロット」を緻密に作る必要があるし、「構想力」も並大抵以上のものが必要となるんですが、それを成立させているんですよね。こんなの天才にしかできない芸当なんですよ。ほんと「これは」奇跡の一作です。

 特に「3章」からが面白くなるのですが、そこまで読める人少ないだろうな、もったいないなぁと心から思う一作です。200話を超える長編ですが、面白さの神髄は96話を超えたあたりからです。これは「時間」をとってでも「是非」読んで欲しい一作です!

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