第6話 6わ
きょんでありまする。
今回は、前のつづきを書かせていただくことになりまする。
さて、
みなさま、
鳥のように、そらへと船が飛ぶための止まり木のようなものでありまする。
昨今の船はそらを飛び、星をわたるとのこと。
変わった時代でありまする。
知ったようなことをもうしまするが、
わたくしめはまだ、本当の港も見たことがございませぬゆえ、
ねえさまやたまさま、ぱいろんより聞いた話を述べているばかりにてございまする。
いつか、本当の海の港も見たいのでありまする。
ねえさまの買い物にお付き合いしつつのお出かけでございまするが、
はぐれぬよう、ぱいろん、ねえさまと二人に手をつながれてのお使いでありまする。
はぐれて、幻術がほどけてしまうことをおそれてのことであると存じまする。
けれども、おたがいの手をつなぐということは、とても嬉しく、楽しみなことであり、
わたくしめはそれを、たいへんに楽しんだのでありまする。
はたから見えるさまでは、母と兄に連れられて喜んでいる幼い妹というように見えたことでございましょう。
ねえさまの幻術は素晴らしく、きかいに対しても効くのでございまする。
もっとも、いまのように苦もなくできるまでがたいへんで、
そのあたりにお詳しい猫又さまから、たいへんに厳しいけいこを受けたと、お聞きしておりまする。
たまさまは、幻術は苦手ともうしながらも、
やり方は知ってるよ♪と申しつつ、
そんなふうに教えてくれるお方でありまする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます