根源的なカオスから「何か」が見えてくる。鋭くも楽しいこだわりのエッセイ

タイトルのとおり、本をめぐる作者様の日々が見えてくるエッセイです。
同時に世相を反映されたエッセイでもあります。

名著が名著である所以、創作を続ける上で忘れそうになる初心など、さまざまな視点から文学とカクヨムを研究されていると感じました。
また、創作をする上で大切な「視点」「リズム」「人称」など、小説の書き方をも見直すことができる実用性もあります。

選択回避の法則と現状維持の法則、活かしたいものです。
積極的な気持ちで小説に向かい合えそうです。
そんなふうに、人それぞれ「何か」が、きっと見えてくるでしょう。

あえて困ったことを挙げるとしますと、このエッセイを読み進めるたびに、読みたい本が増えることです!
作者様ご推薦の名著に、あわよくば触れてみたくなって、Web小説に「いとま」は告げませんが、パソコンを休ませて書籍に親しみたくなるのです。

いまいちどタイトルを確かめました。
『わたしと本の日々』

何故、小説を読むのだろう。
何故、小説を書くのだろう。
考えて身動きのできない日にも「何か」効果が見えてきそうなエッセイです。
是非、どうぞ。

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