ラノベをレビューするという行為に限界を感じた1冊。

ゲームに点数をつけるという行為に限界を感じた1本。

この文章はかつてエコールソフトウェアから発売された伝説のクソゲー『デスクリムゾン』に寄せられたレビューだけど、本作はまさにラノベ界のデスクリムゾン。

どこを開いてもエロとパロと、そしてメタ。まともな箇所が一つもないのではと疑いたくなる、ブレーキの壊れたリニアモーターカーで暴走するかのようなテンション。いくら言葉を尽くしても本作の内容を他者に伝えることは非常に困難で、人類は本作を語る言語を持っていないのではないかと感じさせられたわ。

作者や担当編集がtwitterでプロレスを繰り広げたり、怪文書とバッジがあたる抽選キャンペーンを実施したりと、作品の外へと狂気が滲み出してしまう有様。
物語の枠を飛び出し、三次元の世界にまで次々と混沌を感染させる様を見ていると、これは現代アートの新しい形なのかもしれないわね。

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