サルヴァ・メ

イギリスの海辺の小さな村に住む、推理作家のルースは、日本人のメイとその娘キアラに出会う。
夫を事故で亡くしたメイは、ロンドンを離れ、田舎の村で小さなパブ「六ペンス亭」を買取り再オープンに奮闘する。閉鎖的な田舎の村で、始めこそは苦戦していたものの、メイの料理上手も手伝って、酒場は次第に繁盛する。
　そんなメイを助けるうちに、ルースは彼女を実の娘のようにも思うようになる。　
　都会から家業を継ぐ為に戻って来た青年カーターは、メイに一目惚れしてプロポーズする。しかしもう二度と結婚する気はないと頑なな態度に、不思議に思ったルースにメイが告げる。
　夫は事故で死んだのではない。自分が殺したのだ、と。