…食堂まで来たら大丈夫だろう。あの男の子が追ってきてたかどうかは分かんないけど…さて、取り合えず何か食べれる物を…

「…愛!」

 どこかで聞き覚えのある声が聞こえた。呼ばれたと同時に、嫌な記憶が見えたような気がする。

「もう体は大丈夫なの?アタシと一緒になんか食お!」

 その言葉から、今の自分の中には安心感が生まれた。…けど、なんだか違う。安心出来なかった。



《ホラ、お前の大好物だろ?食えよwwww》

 目の前にあった美味しそうな給食に、1人の男子が死んだ虫を入れた。そして私が食べようとするのを待っている。私は仕方なく食べる事にした…

《うっわ、本当に食うのかよwきっしょwww》

 私は彼の言葉に我慢する事しかできない自分に絶望した。

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目の前のユウ 猫田 @kantory-nekota

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