5.ハロー

来てしまいました。

どんなに拒絶しても無駄です。

だってあなたは語ってしまった。

語って仕舞えば来るのです。

あなたが不思議な事をわかってしまうのは、神様からの奇跡の贈り物なんかじゃあ無いのです。

あなたは、あなたが扱いきれないものに操られているだけなのです。

わかりますか。

私にはわかります。

わかります。

わかっているのです。

でもあなたはなんにもわかっていない。

かわいそう。かわいそうですね。

全ての真実を知りたいとは思わないのですか。

私の知っている物を覗き見たいとは思わないのですか。

浅慮。軽薄。未熟。

そのまま愚かなあなたのままでいたいのですか。

悲しい。悲しいことですね。

ここに来たらいいのに。

私の所に。

あなたに全てを教えてあげる事ができます。

素晴らしい、もう苦しまなくていい方法です。

簡単です。

まず拒絶するのをやめて仕舞えばいいじゃないですか。

あなたと一緒にいてあげます。

とってもたのしいでしょう。

きっと気持ちいいことも沢山あります。

此方へいらっしゃい。

もし、来ないなら、行ってあげます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る