主人公のゆれ動く心理描写が秀逸です。ああ、人の心って、分からないのだなぁと再確認させられるお話。スカっとする見事な結末を共に迎えましょう。
性別は男性、そしてもうけっこう歳。
歌手でいうと、艶のある声質で声量があって、声域も広くて、当然のごとくピッチが狂ったりもしない。そういう歌い手が、十八番を歌っているかのような文章で綴られた、とても魅力的な小品です。※「小品…続きを読む
軽い目まいを覚えるような衝撃のラストが鮮やかです。結末がストンと落ちてきます。純文学的。
8000字に満たない中、二人の再会から出立までを描いた好編です。 過不足のない瑞々しい文章で、最後まで丁寧に読ませてくれます。「再会の暁には、大嫌いだと伝える予定だった」 この一行目に何…続きを読む
ドラマというドラマ、起伏という起伏もそれほどありませんが、日常の小さな岐路を切り取った甘苦いストーリーは、それを不可とは致しません。非常に丁寧に書かれている作品ですので、読み心地が良く、読後感もラ…続きを読む
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