冒険は、いつかの未来を巡る。

交通事故で、僕は何もかも、記憶さえも失った。残されていたのは、未来を見る力。しかし僕は、この力を信じてもいいのだろうか。そして、差し伸べられる手を掴んでもいいのだろうか。
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第一人称で語られる作品。作者のさりげない、しかし丁寧な筆力は、主人公の絶望も、希望も、恋のときめき(!)も、まるで自分のことのように読者に感じさせます。そして主人公が立ち向かう、未来予知という謎。知恵と機転、高まる緊張と疑惑。いつか僕は主人公になって、未来への冒険に向かっている気持ちになりました。ああ面白かった!

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