重いテーマと軽いキャラクター

死に際の主人公と、彼を迎えに来た死神エルザ。

冒頭から死をちらつかせ、その先で人にとっては死よりも重いテーマが付きつけられるのが本作です。
しかしながらその重厚なテーマの中心に居る死神エルザは何とも軽いのです。
この軽重のバランスが絶妙……!
重すぎればひたすら心が抉られページが捲れないし、軽すぎればせっかくのテーマが陳腐に成り下がってしまいます。
その難しいバランスを、見事に整え、描ききっているのが大変素晴らしいと思いました。

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