じんわり胸に沁みる「ありがとう」

「遅刻」が人生のテーマになってるほど不甲斐ない父親だけれど、それらをぜんぶひっくるめて微笑んでくれる元家族。

「ありがとう」の一言が海のように深く、けれど清々しく響きます。

たった1000文字足らずの文章だというのに、行間に様々な要素が見出せる手腕に脱帽です。

これは他人の物語ではない。
きっとわたしにも「ありがとう」の一言で救われる何かがあるのだと、そう胸に染み込む作品でした!