毒に覆われた地上の中でも、光は確かに輝いている。

地上が毒に覆われてしまい、地上で生きることが困難になった未来の世界のお話。人々は産み出した学問や芸術を守りながら、日々を生きています。
こう書くと、暗いお話と思うのかもしれません。確かに彼らは迷うこともあります。しかし、それでいて、彼らは確かに小さな光を抱いて生きています。随所で美しい光の描写が書かれているように、けっして希望を見失っているわけではありません。

情景描写が丁寧なことで、少しずつ語られる世界の状況や設定にも引き込まれます。

過去から未来の彼らの生活をのぞいてみませんか?

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