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宛なるは霓

宛なるは霓

采火

おすすめレビュー

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★★★
★18
6人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 泡沫 希生
    907件の
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    ★★★ Excellent!!!

    透明な龍は、宝物を腹に蓄える。美しい世界で紡がれる和風ファンタジー。

    この世界の龍は、体が硝子でできており透明。彼らは大切なものを食べ続け、お腹が満ちると終の棲家で死を迎え、宝の山となります。

    宛虹という名の龍がある日、水上の都、水遊苑を訪れるところから物語は始まります。

    世界観が何より美しいです。様々な宝物を腹に蓄えた透明な龍が空を飛ぶ。龍が喉を震わせれば鈴の音のような音が響く。
    随所に、このような美しい描写が見られます。
    文章も丁寧で、気づけば物語の世界に引き込まれていました。

    タグに「切ない」とありますが、その「切なさ」でさえ美しく感じました。
    結末も暗いだけではなく、明るい光が差し込んでくるような終わり方です。
    ぜひ、最後まで読んでいただきたいです。

    • 2025年2月9日 03:25